人間ドックの地域性

人間ドックは保険診療ではないため健康保険は適用されず、従ってかかる費用はすべて自己負担になりますが、料金体系に地域性という特徴があるため、自分の住んでいる所とはまた別の地域に行けば、検査項目が同じであっても料金の違いが発生するという場合もあります。
すなわち地域によって料金体系が異なるわけですが、同じ地域内であっても、医療施設によって料金体系が異なる場合ももちろんあります。
また人間ドックに医療費控除が適用されるかどうかについてですが、診断の結果、生命に危険を及ぼす重大な疾病が発見され、続けてその医療施設で治療を受けた場合に限って、自分自身や家族のために、一年に一定額以上支払った医療費が所得から控除される医療費控除が適用されます。

人間ドックを受診する前に

人間ドックを受診する前には、あらかじめ医療施設内を見て回りながら、スタッフや設備機器の様子などを観察したり、直接医師に検査項目について詳しく聞いてみたりしたらいいと思います。
または近所の診療所や保健所などに人間ドック実施の医療施設を紹介してもらうのも、1つのいい方法であると思われます。
もしそれでも、自分で納得できる医療施設が見つからなかった場合には、日本人間ドック学会で施行している、人間ドック認定医制度によって認定された医療施設の利用をお勧めします。

人間ドック認定医制度は、人間ドック担当医の資質向上のために、平成11年にその前身となる人間ドック認定指定医制度が発足されましたが、その後平成18年に現在の新制度に移行しました。
人間ドックの認定医として認められるためには、人間ドックや健康診断を行っている施設に従事しているのはもちろんのこと、医学経験及び人格が共に一定の水準に達していることが条件として求められるため、安心して任せることができると思います。